グラント・グリーン / Grant’s First Stand

Grant's First Standグラント・グリーンは先日、『Idle Moments』を聞いた。その2年前の録音で、グリーンの初のリーダー・アルバムがこの『Grant’s First Stand』。たった2年間だが、随分と違う。60年代初頭はジャズがめまぐるしく変化している。『Idle Moments』は洗練されたジャズだったが、『Grant’s First Stand』のブルージーでファンクなサウンドがたまらない。

ギター、オルガン、ドラムスのシンプルなトリオが生み出すシャープなジャズだ。ぼくは1曲目のアップテンポな〈Miss Ann’s Tempo〉とミディアムテンポの〈Blues For Willarene〉の2曲が好き。どちらもグラント・グリーンのオリジナル・ナンバーだ。グリーンのソロも、ベイビー・フェイス・ウィレットのオルガン・ソロも素晴らしい。ギターとオルガンなら、ケニー・バレルとジミー・スミスだが彼らとはちょっと違う魅力が嬉しい。

グリーンとウィレットはルー・ドナルドソンの『Here ‘Tis』で共演している。その5日後に本アルバムが録音されている。たぶん、『Here ‘Tis』を録りながら、ブルー・ノートのアルフレッド・ライオンは二人が共演するアルバムを速攻で決めたに違いない。そんなスピード感と鮮度の良さが『Grant’s First Stand』にはつまっている。

Grant Green / Grant’s First Stand
BLUE NOTE 4064

Grant Green, guitar
Baby Face Willette, organ
Ben Dixon, drums
1961年1月28日録音