デザイン基本帳-本当に必要なプロのルール / グラフィックデザインの基礎知識習得の本

デザイン基本帳 本当に必要なプロのルール黒須信宏 著(エムディエヌコーポレーション、2009年1月発行)

グラフィック・デザイン力を身につける基礎知識のつまった本。小型の170ページほどなので、必要なことだけがスマートにまとめられている。図版が多く、文章量は少ないので、ざっと通読するのに時間はかからない。後は、確認する際に必要箇所を参照するという使い方に適していると思う。

デザインに関する知識なので、ウェブ制作のデザイナーにも、印刷物制作のデザイナーにも共通する内容だ。しかし、使用ソフトウエアの例として “InDesign” が多い。印刷物を制作しているデザイナー向けといった方がよいかもしれない。

ぼくはウェブ制作の前はDTP制作のオペレーターをやっていた。その時の編集ソフトは、QuarkXPress がメインだった。QuarkXPressは1992年に購入して10年ぐらい使っていた。仕事をDTPからウェブへ移したので、InDeign に触れる機会はなかった。本書で InDesign の文字組に関する説明を読んでいたら、昔のことを思い出してしまった。

というのも、デザイン現場にMacが登場する前のことだけど、写植オペレータを長いことやっていた。写植の単位は「級」もしくは「歯」という。どちらも同じなんだけど、初期の写植機には大きな歯車がオペレータの目の前にあり、その歯車を操作することで、トラッキングやカーニング、文字詰めなんかをしていた。歯車の刻みの1歯が0.25ミリ。1歯=1級=0.25ミリというわけだ。

文字の大きさはレンズによって決まる。12級とか24級の文字というわけ。略して12Qとか24Qという具合だ。歯はトラッキングやカーニングの時に使っていた。1歯詰めとか1歯アキとかだね。歯は H と略していた。12Qのベタ組だと、一文字を12Hのピッチで印字することになる。

InDesignで日本語を組む場合は「級」である、という説明がある。そーだよな。4級=1ミリだからとてもレイアウトしやすい。今のQuarkXPressはどーなっているか知らないけど、ぼくのやっていたときはポイントだったから、ミリでは割り切れない。つまらないことで神経を使っていた。