ジャズベーシストの西山満さんが亡くなられた

8月31日朝、谷町9丁目 SUBの西山満さんが亡くなられた。このニュースは昨日、ツイッターを駆け巡った。最初にSUBに行ったのは2004年頃だっと思う。SUBの名前は聞いていたがそれまで行ったことがなかった。たまたま、その日はジャムセッションだった。若いミュージシャンを指導する西山さんを目の当たりにした。それから数年間、何度か通ったがここのところ行っていない。

西山さんの演奏以上に、MCや演奏後の独特のお話に興味を持っていた。サイトのプロフィールを見ると、1932年生まれとあるから今年79歳。3歳ぐらいから10歳まで満州で過ごし、1953年にベーシストとして進駐軍キャンプを巡回するダンスバンドに参加している。

満州での子供時代や進駐軍キャンプでの演奏の話を聞いたことがある。他には1961年のアート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズ来日公演で強い衝撃を受けた話も聞いた。ぼくはその時のジャズ・メッセンジャーズのライブ録画をテレビで見ている。ぼくは中学生で、初めてのジャズ体験のはず。ミュージシャンたちのファッションにも釘付けになっていたことを覚えている。細身で短めのパンツがかっこよかった。

Lee Morgan (tp)、Wayne Shorter (ts)、Bobby Timmons (p)、Jymie Merritt (b)、Art Blakey (ds) が61年のメンバーだ。「The Big Beat / Art Blakey & The Jazz Messengers」(Blue Note 4029)がこのメンバーによるレコードだ。今夜はそれを聞いた。それから久しぶりに「A Night at Birdland with Art Blakey Quintet」も聞いた。これはハードバップ誕生の名盤ということになっている。

西山さんは、ご自身のジャズをビバップだと言っていたが、演奏を聞いているとそう思えてくる。Charles Parkerの音楽を愛していたと思う。バードの「Embraceable You」を繰り返し聞いた。YouTubeでもいろいろ見ていたら、「Charlie Parker “Bird” April in Paris – tribute 」という美しい写真がいっぱいの動画があった。バード本人の写真も多く、ビートニクらしい若者がバードの演奏に熱狂しているものや晩年のバードもあった。http://p.tl/mIxQ

決して西山さんの熱心なファンではなかったが、亡くなったと聞いてとても滅入った気分で、久しぶりでジャズを聞き続けた。現役というところに心が打たれているに違いない。

ソニー・クラーク / Cool Struttin’

Cool Struttin'ソニー・クラークの『クール・ストラティン』はモダンジャズの人気アルバム。60年代から70年代、ぼくはジャズ喫茶で長い時間を過ごしていた。ジャズ喫茶の中でこのアルバム・ジャケットを数えきれないほど見てきた。どこのジャズ喫茶も演奏中のジャケットを客の見えるところに置いていた。一度見ただけで忘れられない素晴らしいジャケット・デザイン。ジャズ喫茶の薄暗くて煙草の煙でいっぱいの空間で見るこのアルバムは格別だった。

ジャズ喫茶では基本的に片面だけをかける。今、思うとこのアルバムはA面だけを聞いてたんだと思う。〈Cool Struttin’〉と〈Blue Minor〉、ソニー・クラークのオリジナル・ナンバーの2曲がA面。B面に比べて、アート・ファーマーとジャッキー・マクリーンの二人のフロントが、ソニー・クラーク独特のかげのあるプレイに寄り添うような思い入れたっぷりの演奏だ。

一言で言うなら、このうえなく気持ちいいサウンドだ。気持ちに寄り添い、添い寝をしてくれるようなジャズだ。だから、いつもいつもこんなジャズに安住していられないと、ぼくはフリージャズをひたすら聞いていた。でも、たまにはソニー・クラークを意識して聞いていた。郷愁に通じるような気持ちだった。

小川隆夫『ブルーノート・ジャズ』(平凡社新書)によると、ソニー・クラークはアメリカでは無名だったという。ブルーノートにかなりの数のレコーディングを残していたにも関わらず、芽がでないうちに急逝したという。31歳、麻薬が原因だった。

日本での人気を思うと、アメリカで無名というのはちょっと信じられない。でも、50年代末から60年代にかけてのブルージーな、あるいはファンキーなジャズを聞いていると、ソニー・クラークは他のプレイヤーとちょっと違うと思う。ソニー・クラークの音は日本人の演歌に通じるものがあるから日本人受けはするけど、本国のアメリカ人には受け入れられなかったんじゃないかと思う。70年代は真剣にフリージャズに没頭し、同時に当時流行っていた義理人情のやくざ映画もたくさん見ていた。そんな70年代のイメージが浮かんでくるサウンドとアルバムジャケットだ。

3、4曲目は〈Cool Struttin’〉と〈Blue Minor〉よりは乾いている。〈Sippin’ At Bells〉はマイルスの作のせいか、アート・ファーマーもジャッキー・マクリーンも最初の2曲ほどにはクラークに寄り添ってない。アグレッシブなプレイでとてもいい感じ。スタンダードナンバーの〈Deep Night〉はとてもチャーミングな曲。今回はこのアルバムを繰り返し聞いたが、一番のお気に入りはこれかな。

なお、この日の録音は『Sonny Clark Quintets』(Blue Note 1592)に2曲が収録されている。

Sonny Clark / Cool Struttin’
BLUE NOTE 1588

Art Farmaer, trumpet
Jackie McLean, alto sax
Sonny Clark, piano
Paul Chambers, bass
“Philly” Joe Jones, drums
1958年1月5日録音

ポール・ブレイ / Closer

Closer
Closer
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Paul Bley
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ぼくはこのアルバムの録音された1965年頃からフリージャズを意識して聞き始めている。60年代はそのフリージャズをジャズ喫茶で聞くだけで、レコードを買う余裕はなかった。70年代に入るとレコードを買い始めるが、大阪梅田の阪急東通り商店街のLPコーナーで買うことが多かった。その狭い店舗で、ぼくはいつもESP盤のジャケットデザインに見ほれていた。

ジョン・コルトレーンやアルバート・アイラーをリリースしていたImpulse盤もたくさん買ったが、泥臭いジャケットで好きじゃなかった。Blue Note盤はセシル・テイラーやドン・チェリーを買った。Blue Noteは文句なしに素晴らしいが、洗練されたグラフィック・デザインにある種の距離を感じていた。そんな中で、ESP盤のデザインはモノクロの素人っぽいデザインだが、そこに距離を感じさせない親しみを抱いていた。

そのESP盤の中で、欲しいと思いながら買うことのなかったレコードの1枚が、このポール・ブレイの『Closer』だった。このレコードジャケットの写真はかなり強烈に訴えるものを持っているので、一度見たら忘れられない。ほとんど40年経って、先日、市立図書館でなにげにこのCDを見つけたときは、しばし感慨にふけってしまった。

聞くと、思っていた以上に凛々しく美しいサウンドだった。しかし、40年前の、フリージャズ時代の空気を運んできた。
ひとつ残念なことは、アマゾンのジャケットイメージが天地に圧縮されているので、ポール・ブレイの表情から精悍さが損なわれてしまっていること。

Paul Bley Trio / Closer
ESP 1021

Paul Bley, piano
Steve Swallow, bass
Barry Altschul, drums
1965年12月12日録音

グラント・グリーン / Green Street

グリーン・ストリート+2グラント・グリーンは、ルー・ドナルドソンの『Here ‘Tis』から始まって、『Grant’s First Stand』、『Face To Face』と聞いてきた。これらはすべて、オルガンのベイビー・フェイス・ウィレットが共演している。グラント・グリーンのシングルトーンとウィレットのオルガンがとてもいい感じのソウル・ジャズを作り出していた。

グリーンの2作目のリーダーアルバム『Green Street』はギター、ベース、ドラムスのシンプルなトリオ。ファンクとかソウル・ジャズじゃなくて、ハードバップなジャズとなっている。シャープで洗練されたサウンドなんだけど、ちょっと物足りなくもある。

その中にあって、1曲目の〈No.1 Green Street〉の演奏がいちばんテンションが高くて、じっくりと聞いていると深く味わえる。2曲目にセロニアス・モンクの〈’Round About Midnight〉なんだけど・・・。モンクが演ると、50年代のハードボイルド小説の何とも言えない憂いを含んだ、切なくなるようなシーンが浮かんでくる。グリーンの弾く〈No.1 Green Street〉はあくまでもパーソナルな憂いで、モンクとはスケールが違う。でも、アドリブパートのテンションの高いところでは、ハっとするサウンドが聞ける。

Grant Green / Green Street
BLUE NOTE 4071

Grant Green, guitar
Ben Tucker, bass
Dave Bailey, drums
1961年4月1日録音

ベイビー・フェイス・ウィレット / Face To Face

Face to Faceここんとこ、ソウル・ジャズにはまっている。とくにギターのグラント・グリーンを軸にして聞いている。先日聞いていたルー・ドナルドソンの『Here ‘Tis』には、ドナルドソンの風格と重みを感じたが、このベイビー・フェイス・ウィレットの『Face To Face』は、R&Bで鍛えられた若いメンバーのアグレッシブなプレイが魅力だ。

若いといっても、ライナーからウィレットのキャリアを読むと言葉が出ない。10代の後半からプロのピアニストとしてR&Bやゴスペルのグループで活動を開始。それから、15年間、アメリカ全土はもちろんキューバ、カナダなど、演奏旅行を転々している。途中、オルガンに転向し、1960年にニューヨークに着く。さまざまなジャムセッションに参加してルー・ドナルドソンとも競演する。

そのドナルドソンから声が掛かって『Here ‘Tis』のセッションに参加。そのセッションにはグラント・グリーンも参加している。ドナルドソンはセントルイスで活動しているグリーンを見つけ、ニューヨークに出ることをすすめている。『Here ‘Tis』をきっかけに、グラント・グリーンの『Grant’s First Stand』とこの『Face To Face』が生まれる。ジャズを時系列を気にしながら聞いていると、サウンドの向こうに人の出会いが見えるくる。これがジャズの魅力だ。

さて、このアルバムでは踊らずにいられない〈Swingin’ At Sugar Ray’s〉とソウルフルな気分がいっぱいの〈Goin’ Down〉、〈Somethin’ Strange〉が好き。特に〈Somethin’ Strange〉の内省的な気分にひきづりこまれた。この3曲はウィレットのオリジナル・ナンバー。

“Baby Face” Willette / Face To Face
BLUE NOTE 4068

“Baby Face” Willette, organ
Fred Jackson, tenor sax
Grant Green, guitar
Ben Dixon, drums
1961年1月30日録音

ルー・ドナルドソン / Here ‘Tis

Here 'Tisドナルドソンのオリジナル・ナンバー、〈Here ‘Tis〉と〈Walk Wid Me〉がムチャ素晴らしい。ソウルフルなグルーブがたまならい。気持ちがズブズブに入ってしまう・・・なんのこっちゃ!

こういうのをソウル・ジャズというのかな。ジャズ・ファンクとどう違うんか・・・よく分からないが、根っこにはR&B(リズム・アンド・ブルース)があるんだろう。ぼくは長いことR&Bなジャズを避けていた。クリント・イーストウッドがチャーリー・パーカーを描いた映画『バード』なんかでも、R&Bを否定的に見ていた。ビ・バップからハード・バップの流れの中でジャズを楽しんでいるジャズ・ファンの多くはR&Bに対して否定的な見方をする。ぼくもその一人だった。

年代を追ってジャズを聞いているとすぐに気づくが、このアルバムが録音された、50年代末から60年代始めにかけて、ジャズはすごく変化していく。当時の現場はどんなんだったんだろう。思いを馳せるととてもエキサイティングな時代だったことが想像できる。

ルー・ドナルドソンは52年のセロニアス・モンク、54年のアート・ブレーキの『A Night At Birdland』なんかに参加している。ビ・バップからハードバップの現場に身をおきつつ、50年代末からソウルフルなジャズに変化する。この『Here ‘Tis』はニュー・フェイス、オルガンのベイビー・フェイス・ウィレットとギターのグラント・グリーンをグループに入れて行ったドナルドソンのソウル・ジャズへの本格的な始動だと思う。

ドナルドソンのオリジナル・ナンバーからもう1曲、〈Watusi Jump〉は最初にあげた2曲とは全く違う。これはステップを踏みながら聞かないことには、良さは分からない。

Lou Donaldson / Here ‘Tis
BLUE NOTE 4066

Lou Donaldson, alto sax
Grant Green, guitar
‘Baby Face’ Willette, organ
Dave Bailey, drums
1961年1月23日録音

グラント・グリーン / Grant’s First Stand

Grant's First Standグラント・グリーンは先日、『Idle Moments』を聞いた。その2年前の録音で、グリーンの初のリーダー・アルバムがこの『Grant’s First Stand』。たった2年間だが、随分と違う。60年代初頭はジャズがめまぐるしく変化している。『Idle Moments』は洗練されたジャズだったが、『Grant’s First Stand』のブルージーでファンクなサウンドがたまらない。

ギター、オルガン、ドラムスのシンプルなトリオが生み出すシャープなジャズだ。ぼくは1曲目のアップテンポな〈Miss Ann’s Tempo〉とミディアムテンポの〈Blues For Willarene〉の2曲が好き。どちらもグラント・グリーンのオリジナル・ナンバーだ。グリーンのソロも、ベイビー・フェイス・ウィレットのオルガン・ソロも素晴らしい。ギターとオルガンなら、ケニー・バレルとジミー・スミスだが彼らとはちょっと違う魅力が嬉しい。

グリーンとウィレットはルー・ドナルドソンの『Here ‘Tis』で共演している。その5日後に本アルバムが録音されている。たぶん、『Here ‘Tis』を録りながら、ブルー・ノートのアルフレッド・ライオンは二人が共演するアルバムを速攻で決めたに違いない。そんなスピード感と鮮度の良さが『Grant’s First Stand』にはつまっている。

Grant Green / Grant’s First Stand
BLUE NOTE 4064

Grant Green, guitar
Baby Face Willette, organ
Ben Dixon, drums
1961年1月28日録音

グラント・グリーン/ Idle Moments

アイドル・モーメンツ+2グラント・グリーンをはじめ、ジョー・ヘンダーソン、ボビー・ハッチャーソン、デューク・ピアソンのソロプレイがとてもよい。昨夜は、夜のウォーキングで満月と満開の桜を見てきた。帰ってから、スローな中にテンションの凝縮した〈Idle Moments〉と〈Django〉を繰り返し聞いた。心地よい疾走感の〈Nomad〉もいいが、やっぱりこのアルバムはスローナンバーが好き。

4人のソロ演奏のなかでも、ピアノのデューク・ピアソンの切なくなるようなリリシズムにしびれる。〈Django〉だが、オリジナル盤に収録されている方は、後日録音。ライナーノーツによると、全体の録音時間が長過ぎたので、後日取り直しという。最初の日の長い演奏の〈Django〉が Alternate Version として収録されている。こっちの方がメンバー全員のけだるさがいっぱいで、なんとも言いようがない。

Grant Green / Idle Moments
BLUE NOTE 4154

Joe Henderson, tenor sax
Bobby Hutcherson, vibes
Grant Green, guitar
Duke Pearson, piano
Bob Granshaw, bass
Al Harewood, drums
1963年11月4日、15日録音

ジョン・コルトレーン / Live at Birdland

Live at Birdlandひさしぶりにコルトレーンの『Live in Birdland』を聞いた。たぶん、30年振りぐらいか。聞いていると、このアルバムを初めて聞いたときのことが思い出されてたまらなくなった。同じ歳のいとこの部屋で聞いたのが始めてだった。1965年頃、20歳直前だったと思う。このアルバムのレコーディングが1963年だから、ほとんど、リアルタイムにコルトレーンの音を聞いたことになる。30歳ぐらいの頃にアルバムを自分で買っているが、その頃から聞いてなかった作品だ。

エキゾチックな〈Afro-Blue〉、〈I Want To Talk About You〉後半の印象的なカデンツァ、曲が録音された63年に起きたアラバマ州の教会爆破で犠牲になった少女たちに捧げる鎮魂の〈Alabama〉。これらジャズというカテゴリーにおさまりきれないサウンドを10代後半のぼくがどんな気持ちで聞いていたんだろう。このアルバムを聞いて大きな衝撃を受けたという事実以外は思い出せない。

コルトレーンはこのアルバムを聞く少し前に『Live At The Village Vanguard』を聞いたのが初めてだった。もちろんいとこが買ってきたレコードだった。そのサウンドに驚いた。吹いている楽器は何だろ?と尋ねたことを覚えている。ソプラノサックスだ。大学に進学して、軽音楽部に入りアルトサックスでジャズをプレイしていた、いとこだった。ぼくは高校を卒業して、小さな会社に就職して事務員をしていた。毎日、背広にネクタイで通勤していた。

そのいとこからは高校生の時にモダンジャズを教えられて、すぐにジャズにのめり込んでいった。しかし、コルトレーンの『Live At The Village Vanguard』や『Live in Birdland』はそれまで聞いていたモダンジャズとは何かが違った。10代のぼくはモダンジャズとは違うその何かに向かって進み、オーネット・コールマンやアルバート・アイラーのアルバムに出会うことになる。

そう、フリージャズ・シーンをリアルに体験した。フリージャズ後のパンク・ロックの体験。そしてミニマムなサウンドに染まる現代のクラブ・シーンまで、ぼくは歩き続けている。いとこがモダンジャズを聞いていなかったら・・・、いとこがコルトレーンのアルバムを買っていなくても、ぼくは今のぼくと同じだろうか。たぶん、違っていたかもしれない、と思う。コルトレーンの『Live in Birdland』は重い。『Live in Birdland』がぼくの何かのスイッチを入れたのかもしれない。

ソニー・クラーク / Sonny’s Crib

Sonny's Crib最初のナンバー〈With A Song In My Heart〉がいい。ドナルド・バードのテーマから始まるがそのままソロに突っ込んでいく、次のジョン・コルトレーンに変わるときはとてもスリリングだ。。このアルバムではこのバードとコルトレーンの二人のプレイが好き。ソニー・クラークは本アルバムの4ヶ月後の『Cool Struttin’』(Blue Note 1588)がムチャ人気番だ。本作の『Sonny’s Crib』が『Cool Struttin’』ほど湿っぽくないのは、ドナルド・バードとコルトレーンのプレイがあるからだと思う。

とは言っても、ソニー・クラーク独特の哀愁を帯びたサウンドであることに変わりはない。ぼくもソニー・クラークには無条件に惹かれるところがあり、長いこと好きなピアニストだった。最近は、ボビー・ティモンズやホレス・パーランのブルージーな音色に聞き惚れているんで、クラークは以前ほど聞かなくなった。

原田和典『コルトレーンを聴け!』(ロコモーションパブリッシング発行)によると、クラークとコルトレーンの唯一の競演だとある。ぼくはそれが不思議でないと思う。それより、ドナルド・バードとコルトレーンの競演の方が気になる。ひょっとしたらこれが初競演かなと思って聞く気持ちになった。この二人はこのアルバムではかなりいい。

Sonny Clark / Sonny’s Crib
BLUE NOTE 1576

Donald Byrd, trumpet
Curtis Fuller, trombone
John Coltrane, tenor sax
Sonny Clark, piano
Paul Chambers, bass
Atr Yaylor, drums
1957年9月1日録音