web 2.0 って?

書店に並んでいるWeb制作者向けの雑誌「Web Designing 2月号」と「web creators 3月号」の両誌が共に「Web 2.0」を特集しています。この特集を読むと、昨年後半はネット系のニュースなどで毎日のように飛び交っていた言葉だということです。でも、ぼくは全く知らなかったので、書店で両誌の表紙に踊っている「Web 2.0」の文字にはほんとドキっとしました。また、覚えなければならない、仕様や規格ができたのか、って驚いたわけです。

雑誌の特集を読むと、そのような仕様や規格といったものではなくて、Webの動向を象徴的に表現した言葉であることが分かりました。で、ホっとしたことも事実ですが、やっぱり複雑な気持ちになります。初めてのパソコン、Mac Plus を買ったのが1987年、Netscape Navigator 1.0 で初めてネットにアクセスしたのが1995年。以来、勉強して習得したけど使わなくなったアプリケーションソフトが多数、同様なネットの仕様や規格も少なからずです。変化は日々休みなく、そして加速していることを嫌というほど体感しています。ですから、変化にはもう一々驚きません。ですが、この Web 2.0 の考え方って、ちょっと面白いです。Webは単純な世界から、有機的でとらえどころのない世界に変化していくということでしょうか。

「アップグレード(意識改革)せよ」のコピーで買った長谷川恭久「Web Designer 2.0 進歩しつづけるWebデザイナーの考え方」

Unknown本書はこの春、出た時にすぐに買ってます。平積みしてある帯の「アップグレード(意識改革)せよ。」のコピーですぐに買う気になりました。その頃、何度も読み返していた『スタイルシートスタイルブック』の著者であることを知るのは少し後のことでした。

内容はWeb標準についてですが、技術書ではありません。Web標準やWeb制作について考える糸口を与えてくれる本です。技術書はいくらでも出版されているからいいとして、一人で部屋に閉じこもって制作している者にとって、本当に必要なのは本書なんだと思ってます。

Web標準は自分にそのスキルがそなわり、クライアントが何も言わないか、理解があれば、実現に向かってどんどん進んでいけると思う。反対に、クライアントの要求があればあるほど、Web標準から離れていってしまう。そんが現実にぶつかって、モヤモヤしている時に読んで、元気を取り戻す、といった使い方のできるとても助かる本です。技術がメインではないけど、それもあります。

Web Designer 2.0 進歩し続けるWebデザイナーの考え方
長谷川恭久著
2005.3.10 ソシム発行

Webは一人でトータルに扱える唯一の領域=永原康史/WebDesigning12月号

ウェブデザイニング誌12月号に見開き2ページの永原康史氏のインタビューに元気づけられました。教育現場でウェブ制作をトータルに学んでも、現場へ出てしまうと分業の中に埋没してしまう・・・。Webデザインの現場には人材育成の意識が欠落しているのではないか・・・と氏は語っている。

『Web業界に人材育成の環境が整っていないのなら、働く人が、仕事をしながら成長しようという意識を持たなければ、先細りになってしまうでしょう。』には、勇気づけられる思いで読みました。

ぼくも少し大きなデザイン事務所のスタッフとしてウェブ制作にも関わり、分業は避けられないことを体験しています。また、ウェブ関係の本などでも半ば、分業を前提に話をすすめている。これらの現実には少し淋しい気持ちになっていました。

現在、ぼくはフリーランスで企画の提案からコーディングまでを一人で実行しています。ま、ぼくが制作しているのは、個人商店レベルのサイトで、決して、最先端を行くものではないし、量的にも一人でもなんとかなるようなものです。決して大きなことを言える立場ではないことを知った上で言うのですが、一人でトータルにできることにWebの仕事の魅力があると感じています。

一方では、絶えず進化しつづけるウェブ技術を前に、広いだけで浅い知識と技能であり続けることにコンプレックスを抱いています。それで、永原氏のインタビューに元気づけられたというわけです。

WebDesigning 2005/12
毎日コミュニケーションズ発行
interview 「未来を切り開く」ということ_永原康史(p124-125)

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レベッカ・ブラッド/ウェブログ・ハンドブック

1131000761 1131000763

クールな装丁だ。カバーは透明フィルムに白色の水玉模様と黒の文字だ。右はそのカバーをはずしたもの。文字は何も印刷されていない。逆にカバーをつけると読みにくい・・・ま、たいていカバーは外して読んでいるが。
この翻訳書は約2年前の2003年12月に出ている。書店に並んでいたのをよく覚えている。ブログのことが言われだし、読まなければと思いながら、買ったのは1年後だった。少し読んだがすごくとっつきにくかった。とても難しいことを言っているような印象を受ける、アメリカ人の論理に、ついていけない感じだった。そして先日、1泊だけど入院ということがあって、本書を持って行った。今度はすらすらと読めた。

たぶん、ぼくもブログを本格的に運営しはじめたからに違いない。実際に運営してみると、著者が強調することがなぜなのか、よく分かる。逆に本書を読んでから、ブログを運営しようと思ったらいつまでたっても実行できないに違いない(笑)。ブログ創世記を生きた著者による、当時のドキュメントも記述された貴重な本だ。

ティム・バーナーズ=リー/Webの創成

11310046201999年に刊行された Tim Berners-Lee 著、”Weaving the Web” の全訳だ。本書には著者が欧州合同原子核研究機関(CERN)に在籍中の1990年、世界中のコンピュータにアクセスする手法 World Wide Web を考案するのだが、その過程が克明に記述された歴史的著作だ。WWWの成り立ちを知らなくても、ネットを使えるが、その成り立ちはとてもエキサイティングだ。

1995年の阪神大震災の際にぼくはネットを活用したボランティア団体に参加し、ネットのすごさを肌で知ることになった。会員の多くは阪大や京大でネットにたずさわる人たち、また大企業のサーバー管理者であったり、さながら、始まったばかりのWWWの世界の興奮の一端に触れる、またとない機会となった。当時は理解不能のことばかりだったが、本書を読むと当時の出来事が追認できる。

著者 Tim Berners-Lee、監訳者 高橋徹
2001年 毎日コミュニケーションズ発行

このタイトルのリンクは訳者も強く進めている W3C World Wide Web Consortium にした。ぼくには読解力がないので眺めているだけだが・・・。

ティム・バーナーズ=リー/Webの創成

11310046201999年に刊行された Tim Berners-Lee 著、”Weaving the Web” の全訳だ。本書には著者が欧州合同原子核研究機関(CERN)に在籍中の1990年、世界中のコンピュータにアクセスする手法 World Wide Web を考案するのだが、その過程が克明に記述された歴史的著作だ。WWWの成り立ちを知らなくても、ネットを使えるが、その成り立ちはとてもエキサイティングだ。

1995年の阪神大震災の際にぼくはネットを活用したボランティア団体に参加し、ネットのすごさを肌で知ることになった。会員の多くは阪大や京大でネットにたずさわる人たち、また大企業のサーバー管理者であったり、さながら、始まったばかりのWWWの世界の興奮の一端に触れる、またとない機会となった。当時は理解不能のことばかりだったが、本書を読むと当時の出来事が追認できる。

著者 Tim Berners-Lee、監訳者 高橋徹
2001年 毎日コミュニケーションズ発行

このタイトルのリンクは訳者も強く進めている W3C World Wide Web Consortium にした。ぼくには読解力がないので眺めているだけだが・・・。

スタイルシートWebデザイン CSS2完全解説

1285584916本書は1998年夏に出ているが、この年の秋にぼくは初めて公に出来るサイトを完成させました。文字の多いそのサイトでぼくはより読みやすくするために、行間をひろげたかった。どうやら、スタイルシートというものを使うと可能だと知って、知人のSEに相談したら本書を紹介してくれたのでした。ぼくには line-height を知ればよいぐらいの気持ちだったが、本書はSCCを説明するにあたって、なんとSGMLからはじめるという具合で、とても高尚な内容です。そんなことで、読んでもあまりついていけなかった。でも、その高尚な志が気に入り本書は今だに本棚に残っている。SGMLについてもWeb標準化の解説などで、出てくるし、有名なティム・バーナーズ=リーの「Webの創成」を読んでいてもその知識が役立った。ぼくにとってはWeb関係の教養書といった感じです。

なお、本書のHTML版を読むことができる。そのまえがきに著者自身が書いているが、2003年に絶版になったそうだ。